うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
山は遅い春を迎え、今までの遅れを取り戻すかのように
山桜、木藤(キフジ)が咲き始めた後、駆け足でヤマブキ、
そして、こぶし、
アマドコロ、と続く。
林檎の花は可憐に花開き、
昨日何も無かったところが、今日は満開の花が咲き乱れる、という毎日です。
水芭蕉、藪椿、
ホウの花が咲き出したと思ったら、ネズミ桜は散りだすし、
めまぐるしく変わる山の表情に
驚きつつも、この高揚感。
今朝は、藤が艶やかに咲き始めました。
コデマリ、ライラック、雪柳は盛りを迎え、
いっせいに山の息吹が周りを包み込み、
じっとしてはいられない、そんな朝。
これが
生命、です。
大きな声で「ありがとうっ」と叫ぶ朝、
今日も元気に、丁寧に。
5月5日、艸原祭。
おや、なんだか早くも人だかり。
そうです、
Bring Tulips To Your Tableのイベント会場です。
おなじみ二名先生もお見えになり、デモンストレーションのリース作りに励んでいます。
そして、ミニアレンジメント作りです。
今年はチューリップの開花が早く、残念ながら花の状態はあまりよくありません、
でも、あたり一面のチューリップの香りに、みんなうっとり。
11時からの予定でしたが、大勢のお客様が早くからいらして、
急遽早めの開店をいたしました。
たくさんの
たくさんの
たくさんの
たくさんの
たくさんの笑顔。
あまりのお客様に花が無くなり、早めの店じまい。
せっかくいらしてくださったのに、作っていただけなかった皆様
本当に申し訳ありませんでした。
今度は秋、
紫陽花のリース作りに、是非いらしてくださいませ。
10月10日から18日まで、「妙高でキ・レ・イを手に入れる」。
お待ちしております。
7年に一度の「善光寺御開帳」。
一体何のこと?
ですよねぇ~。
で、
行って来ました、牛に引かれて善光寺。
この真ん中に立っている柱、
これに触りに行くのです。
これは回向柱(えこうばしら)といいまして、
秘仏であるご本尊さまの身代わりの“前立本尊”様を
本堂にお迎えするのが7年に一度、
その際、仏様の右手に結ばれた金糸がこの柱に結ばれるのです。
この柱に触れることで、仏様と結縁が叶う、それが「ご開帳」なのです。
お天気に恵まれた割には、平日のせいか
並ぶこと15分ほどで、無事柱に触れて、本堂へ入ることが出来ました。
帰り際に、本堂からご住職様がお下がりになられるのに遭遇。
“お数珠頂戴”といって、ご住職様が道に並ぶ人たちの頭を
お数珠で触れて、無病息災を願う末尾に付くことができ
ありがたく頂くことが出来ました。
道すがら、
絵馬で願いをたて、本堂裏に建つ、過去の回向柱を見学し
涅槃仏(ねはんぶつ)にもお参りしたところで
おなかがぐううぅぅぅっと鳴りました。
喧騒をさけて向かった先は、創業100年の蕎麦処「小菅亭」。
つるっつるの喉ごしのいいいいお蕎麦、
お出しがきいたそばつゆ、かりっとあがった天麩羅を堪能し、
ワタシの“ご開帳”つつがなく終了。
あーーー、楽しかった!
7年に一度の盛儀は、5月31日まででございます、
どうぞ皆様お出かけ下さい。