うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
赤倉温泉開湯200年記念
『松林桂月展』
9月25日まで、当館にて開催中
10時から16時
見学料 無料
かつてこの赤倉温泉には数多くの文人・画人が滞在され、
この風光明媚な素晴らしい大自然の中で思う存分創作活動をされました。
尾崎紅葉、田山花袋、与謝野晶子が多く取り上げられておりますが、
文人画家と呼ばれた松林桂月が、この赤倉に、五秀山房と名を冠した山荘を構え、
多くの作品を制作したことは、あまり周知されておりません。
桂月は大正9年から昭和24年の間、この山荘を維持、使用しており、
現在も赤倉には、桂月が揮毫した三社権現の扁額、赤倉詩碑、
そして足湯公園には感恩の碑などが残っております。
これはほかの温泉地には無い財産であり、
温泉と歩んだ赤倉の200年の歴史そのものであります。
近年、あちらこちらで温泉が掘り出され、珍しくもなくなってしまった感がありますが、
赤倉の温泉は、それらの温泉とは一線を帰す昔からの天然・自然の恵みであり、
そここそが著名な文人・画人が愛したそのものであるのではないでしょうか。
未だ、赤倉内の旅館には松林桂月が五秀山房で画いた作品が数多くあり、
大切に保管されております。
開湯200周年のこの機会に、昔日の赤倉温泉に想いを馳せ、
この赤倉をこよなく愛した画家松林桂月を顕彰し、
多くの皆様にこの著名な画家と赤倉の結びつきを知らしめ、
昔の赤倉を懐かしむのではなく、ここの住む私たちもこの事実を見直し、
今後の赤倉温泉の発展に結び付けていきたいと願います。
秋のひと時、是非お出かけくださいませ。
おかえりー、
ただいまー、
の声とともに、この二人が帰って来ると、
館内にやさしい音が響くようになる。
いつもの季節に、いつもの顔があることの
なんという幸福。
U坂ファミリーに乾杯!です。