新潟 妙高高原 赤倉温泉 源泉掛け流し 香嶽楼

若女将のアボカド通信

うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。

村山 美枝子
2006年

川崎の大師巻き

川崎の姉から興奮気味の電話があった。

「おせんべ、買えたのよ~~!!!」。

 

この場合の“お煎餅”とは、

 

川崎堂本の看板煎餅で

 

いまや、一年先の予約までも一杯で

 

店頭で二時間ならんでも入手困難な

大師巻き」のことである。

 

うっわーーーーーーい!!!!

 

サックリと揚げた煎餅に贅沢すぎるほどの海苔を巻き

 黒い袈裟をまとったお大師様のお姿にみたてました、とある一品は

サクサクサクサク、音が響くくらいの、揚げと海苔の組み合わせ。

油のしつこさは一切無いけれど

さっくりとした揚げ菓子独特の香ばしさが後を引く、

さすが川崎を代表する米菓の貫禄。

 

いやーーん、

三本入った袋が、あっという間に空になる、

至極危険な代物でありまする。

 

今日も今日とて渋い煎茶から立ち上る香りと

かりかりぽりぽり、音が止まらない

フロントカウンター奥の小部屋・デ・アール。

 

 

地域の力・地域の宝

先日、燕市産業史料館にお邪魔してきました。

燕といえば、洋食器、としか知識がなかったのですが

その素晴らしい展示にびっくり。

 

鎚起銅器、煙管、彫金、

中でも人間国宝・玉川宣夫氏の手による

力強さの中に気品漂う作品の数々に

目が釘付けになり、息をのむばかり。

 

また、常設展の伊藤コレクションのスプーンの美しさ。

是非とも皆様にお薦めしたいスポットです。

 

お酒好きの人には見逃せない、こんながある燕市、

地域の力、地域の宝、

それは職人さんたちの歩んだ道です。

 

燕三条は背油ラーメンの美味しい地でもありますぞ。

事務局長の井上さんは、地元の美味しいお店に精通してます。

コワモテだけど尻込みしないで声を掛けてみてください、

きっとあなた好みの一軒をご紹介くださるでしょう♪

ね、井上番長(通称ワル!)。

 

 

 

飯綱ルバーブ

最近ルバーブ、ルバーブ、と騒いでいたら

賄いのO野ちゃんが

「そんなのウチの畑にありますよ。

だーれも使わないから、生えっぱなし」

なんてことをおっしゃる。

私が使うから、収穫時を教えてね、と頼んでおいたら

今朝電話があった。

「雨も上がったから、ルバーブ、採りに来ます?」

行くともさっ!!

 

O野ちゃんの畑は黒姫山の麓。

火山灰の肥沃な土地。

今朝イノシシが来たんだよ、ほら、足跡、

と物騒なことをさらりとおっしゃる。

 

この畝がルバーブ。

こんな太いのが

 

根元をひねるとポキっと折れる。

 

茎が真紅で、葉っぱの緑とのコントラストが美しい。

自然のアーティストにはかなわない。

さてさて、何にしようかな。

皆さまの「美味しい!」になりますように、と

ウキウキ帰途に就くワタシ・デ・アール。

 

 

 

いちご狩り

当館のいちご狩りの準備が整いました。

小指の爪ほどの小粒ながら

見かけも味も立派ないちご。

 

「数えてあるんだからねっ!!」の声で

忍び寄る魔の手を払いながら

死守するには訳がある。

 

となりのAかね(4歳)を餌付けするのが

このいちご栽培の最大の目的。

 

「いちご、赤くなったよ~~」との声にこたえて

たったったっ、と走ってくる足音が

毎日のお楽しみ、なの・デ・アール。

 

 

香嶽楼産コシヒカリ

今年も作ります、

香嶽楼産コシヒカリ。

上越高田は春日山にある

O森家の田んぼからやってきました。

 

昨年は日照りに泣きましたが、

さてさて今年はいかがかな?

タニシもいます!

どうぞ、生育具合をチェックしていって下さい♪

 

空っぽの本棚

小さな頃から、本が好きだった。

お小遣いをもらっては、町の本屋に行くのが楽しみで、

夜通し、空が明るくなるまで読み続けてしまい

真っ赤な目と、大きなあくびで登校したのも

一度や二度ではなかった。

旅行に行くとき、トランクの半分は本だった。

読んだ本も置いてこられなくて

帰りの荷物は石を入れたみたいに重かった。

電車の移動は大好きで、

本に夢中になって乗り過ごす事だけが心配事。

 

子供が生まれてからは、“絵本”に出会い、

初めて出会う作家たちの、素晴らしい作品に触れ

読み聞かせと称して、何冊も何冊も、夢中で読んだ。

 

そんな小学生から読んできた、私という人間を作った

本棚を、空にした。

 

今回のコロナ事情で、図書館まで閉鎖になり

本を手に取ることをも奪われた子供たち。

おばあちゃんと図書館へ行き、

外からこの本、あの本、とやっと借りられた子供の笑顔と

以前から、心の片隅にあった想いが、一つになった。

私が心を震わせたように

この本たちが喜ばせられる相手が

もっといるのではないかしら。

そして、もっと読まれたい、と、

訴えてくる声が、聴こえた気がした。

 

大切に、この思いを届けてくれる人と出会い

本棚を空っぽにした。

 

しばらくは、空の棚を見るたびに心が痛み

涙がこみ上げるときもあり

図書コーナーを避けて通っていたけれど

今は、どこかで手に取られて

誰かを笑顔にしている、幸せな本たちの姿が見えてきた。

 

さて、またこれから

私の心のお糧となる本と出合えることを楽しみに

そしてまた、本棚がいっぱいになる日が来るように

たくさんの本と出合いましょう。

 

しばらくは、お出かけの際、ご自身の本をお持ちください。

読み終わった本がございましたら、ご寄付いただけると嬉しいです。

皆さまも、これからたくさんの本と出合えますように。

 

 

 

 

赤倉産ルバーブ

赤倉のこども番長Mりちゃんからメールが入った

「ルバーブ集荷してるよ!」

 

行くともさ!

 

向かった先は、裏のゲレンデ。

 

夏は全く様変わりしていて

見上げれば、こんな景色や、

 

見下ろせば、こんな景色が広がる一角に

 

突如現る何やら大きな葉っぱたち。

 

畑の持ち主はMりちゃんの相方、マークさん。

熱く語るルバーブ愛のお話はまた後日。

 

せっせと積んでくれたルバーブは

こんなに綺麗な紅色。

 

これから、どんな風が吹いてくるのか、

楽しみな村の畑。

Farm to tableが、ここ赤倉で実現できますように。

 

毎日畑の見回り、行きますっ

と言ったら

毎日ルバーブが減っていきそうだから結構です、とさ。

 

本日収穫のルバーブは

タルトカプリスになりました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

心に灯をともす

国道18号線を上越方面から赤倉に向かう道すがら

どんよりと暗い雲が行く方向を覆っていた。

 

街路灯も灯され始める、夕闇の少し手前。

山は雨かしら、

なんて暮れずむ時間をぼんやり過ごしていたら

空を覆っていた雲がまぁるく切り取られ、

 

そこに、ぽっかりと妙高山のてっぺんが現れた。

 

なんだがとっても嬉しくなって

大音量でOasisのChampagne Supernovaを聴きながら帰った。

 

ほんのちょっとの出来事が、心に灯をともす事もある。

ワタシも、あなたも、できる小さなことが

誰かの心に灯をともす事ができるように。

 

 

 

 

未来へのトンネル

町中を通り抜け、山道に入る。

上り坂に足を慣らしながらゆっくり進む。

スキー場を抜け、いくつかめかのカーブから野尻湖を望む。

 

リフトの降り場はさながらSF映画のよう。

 

もうひとつ、カーブを曲がると

木々の間から見えるのは、また違う景色。

 

そして、目の前に現れるのが

関見トンネル。

 

ここを抜けると、

未来につながるのだろうか。

 

帰り道の足取りは

軽かった。

緑と白のコントラスト

玄関を出ると、白い花の絨毯ができていて

上を見上げると

ハクウンボクが満開を迎えていた。

 

玄関には30本を超えるカラーの花。

このカラーは、ウチの賄いを手伝ってくれるキヨちゃんの畑からやってきた。

 

日本海に面する土底浜という町の畑には

背丈ほどもあるカラーがびっしりとあるそうな。

 

咲き誇る大きなカラー、

一度見てみたい風景です。

 

 

 

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