うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
しんしんと、春のなごりともいえないような雪が降る中、
本日のご到来物をいそいそ開ければ、
うなぎ・・・?
わたしに・・・?
いや、
好きです、うなぎ、とっても。
昔の居住区にはたくさんの“旨い”といわれるうなぎ屋があり、
夜は高いので、お昼に通い、
自由が丘にあるスタンドうなぎバーでは、「串ひととおり」で日本酒、
銀座の裏路地では煙にまかれながらお重を頬張り、
いや、
好きですけどね・・・・
と、裏を返せば
そうこなきゃ!
大阪あべの橋・特製おはぎ。
昔ながらの木箱の中に、
こしあん・つぶあん・きなこの王道。
さらーりとしたあんこは甘さべたつかず、ほんのチョット感じる塩味。
ごはんの粒も絶妙なやわらかさ。
お餅ではなく、ご飯ではない、そこの匙加減がおはぎの醍醐味。
こんなおはぎだったら、いっくらでも食べれちゃいます。
そして、包み紙にはもう一言。
新聞には、一桁の年齢のお名前も多く並び、
怖かったろう、冷たかったろう、と、想いは止めどなくあふれます。
せめて、渡った彼岸では、みんなでなかよく笑って遊んでいてくださいと
心から願い、御冥福をお祈りしています。
がんばろうにっぽん。
“アンちゃん”
かわいい響きでしょ。
くりくりカールのオンナノコ
では、ありません。
ウチの“アンちゃん”は齢77のジーさんです。
香嶽楼を長年勤め上げ、今は隠居状態の彼ですが
普通のジーさんとは、チョット違う、
チョー元気印のジーさんです。
今日も朝から姿が見えないと思っていたら、
こんなところに、居た。
木の右脇で、雪掻きしている“アンちゃん”が。
「アンチャーーーん!
何やってんのーー?」
「女将さんに頼まれたんだー」
いや、
女将が頼んだのは、そんなトコじゃないよ。
門の横の雪をどけてくれって言ってたじゃん・・・・
今日も続く、アンちゃん奮闘記。
ずっと元気でいてね、と、願うワレワレであった。