うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
女将会の女性限定プラン
打ち合わせに酒蔵に行ってきた。
御存知、
山間の細い道をぐんぐん行くと
うで自慢・水自慢で
大切に造ってきた酒各種。
飯吉おやじのうんちくも楽しみながら
妙高の旨い酒と、新そば、
どっぷり召し上がってでいただきます!
ワタシ宛に冷蔵宅急便が届いた。
開けてみたら大量の
しじみ。
大森在住のOガワYジ。
バリバリの湘南サーファーから
釣師、そして、あげくに釣道具まで作り始め、
今度は漁師。
いや、もう、驚かないけどね、なにやっても。
何年経っても変わらない、少年の瞳をもってる
大事な大事な友人です。
いつかまた、一緒に行こうね、キラキラひかる夏の海に。
嵐のように来て、嵐のように去っていったポニョ’s。
甲高い子供の歓声は夏の音楽。
去った後の静寂はなんとも言えず、夏の終わりを感じさせる。
で、
去った後、ワタシの手元には“親の愛”。
京都満月の
阿闍梨餅。
ぷっくらとふくらんでいるのは比叡山の僧がかぶる網代笠の形。
中は丹波大納言小豆。
米粉が入っている生地はもっち~りしていて
餡はあくまであっさりと、豆の味わいを大切に。
この皮は美味しい♪♪♪
米粉のモチモチ感が、出すぎず、控えすぎず、
絶妙な食感。
今、妙高市でも米粉使用を推進しているけれど、
やっぱり、米粉を使うって言うのは、そんなに簡単じゃないと思う。
研究して、試行錯誤を繰り返し、完成させた貫禄の味。
う~む、
と、うなりながら、ひとつ・ふたつ、
ワタシの胃袋に消えていくのでアール。
帰り際に3にんで声をそろえ、
「こんどはふゆくるね!」、
うっ・・・・と、一瞬ことばに詰まったら、
消え入りそうな声で「だめ・・・?」。
思わず
「もちろんいいよ、待ってるよ!」。
自分で地獄の蓋を開けた瞬間であった。