うちの主人の唯一の趣味はアボカド生育です。
東京から15年前につれてきた紀伊国屋生まれのアボカドは、こちらの寒さにも負けずにすくすく育っています。地元っ子の仲間も増えて、何本かは里子にだし ました。日々成長していくアボカドとお客様の声にはげまされ商いを続けてきましたが、この度私のページを作るにあたり、皆様に香嶽楼の成育をお知らせし、 見守っていただけるよう、このブログを『アボカド通信』と名づけました。
村山 美枝子
2006年
その土地で収穫したコシヒカリを
その土地の水で炊く。
そして、その土地に伝わるおかずで食す。
いきいきファームのお米で始まります。
春の季節、おともは
ふき味噌
上越名物、きくらげ入りのかまぼこ
大粒の、妙高天心納豆
珍味 かんずり酒盗
お食事後は、
ゆったりとロビーでお過ごしくださるも良し、
もう一度、温泉をお楽しみになるのも良し、
今日の1日が、素敵な日になりますように。
毎日出来たての温泉まんじゅうを、
50ccバイクで、軽やかに届けに来るのは
万寿堂の、通称“まんじゅう王子”。
「はい、みえこさんの。」とポッケから取り出すのは
my special ♪
ホカホカ湯気を立てているお饅頭で、朝チャ。
目下のお気に入りは、スエーデンのセーデルブレンドという
華やかなお茶との組み合わせ。
お客様が「僕が扱っているお茶だよ」とくださってからのお付き合い。
なんでも、ノーベル賞の晩餐会に供されるお茶らしい。
今日も元気だ、アンコが上手い。
腰に手を当て、ガッツポーズで
妙高山にパワーをいただくワタシで、アール。
花への思い入れは、あまりないほうだと思う。
どちらかというと、葉の造詣を好み、
何かのモチーフにも、季節の楽しげな葉を使うが
ただひとつ、リラの花へは特別な思いがある。
松本でフレンチレストランを営む大叔父が
心から愛した花である。
ワイン・フランス料理・絵画・音楽、この世で彼が美しいと認めたものを
こよなく慈しみ、その楽しみや味わいをわたしに教えてくれた。
赤倉もそのお気に入りのひとつで、
「リラの花を植えなよ」
と、来るつど庭を眺めては言っていた。
気候や積雪で育てるのはむつかしい、と、言われたとおり
何度も折れ、痛めつけられた枝から、11もの蕾の房がついた。
ライラック、と呼ばずに“リラの花”と呼んでいた彼の
照れくさそうな笑顔が、花と一緒に風に揺れた。