新潟 妙高高原 赤倉温泉 源泉掛け流し 香嶽楼

若女将のアボカド通信

スローフード

たんぽぽのサラダ

Tannpopo
肥えた土地の春のタンポポは素晴らしいごちそう。

フランス語では”ピサンリ”。

寝小便と言う名を持つように、高い利尿効果が認められています。

ほろ苦く、柔かい葉は春ならではの香り。

 

良質のオリーブ油・人匙の白ワイン・お好みの塩・ひいた胡椒を、サラダボールで混ぜておきます。

べ-コンをころころに切って、フライパンでよーく炒め

ワインビネガーを加え、うまみを溶け込ませるようにこそげます。

水っぽくならないよう、よく水切りしたたんぽぽを、食べる直前に

サラダボールに入れ、さっとあえてから、フライパンの中身をかけて

早く、美味しく、いただきましょう、

時間勝負のご馳走です。

 

アスパラガス

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黒姫高原のアスパラガス

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今年は雪消えが遅く地熱が上がらず、心配されていただけに

収穫の喜びはひとしお。

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こんなに太いのに、やわらかく甘い。

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黒姫高原、大地の味。

こごみ

Kogome

山の春一番の山菜。

包んであった新聞紙を開けると

むせるような山の春の匂い。

 

うーん、

さっとゆでておしたし、

塩昆布でまぶせば、酒のつまみ、

天麩羅は言わずもがな、

変わったところでミニトマトとイタリアンマリネ。

たっぷりあるから全部作って

こごみのフルコースにしましょうか?

ルッコラ

Rukora

日本の香草に、どこか通じる

独特の辛みと香り。

 

Rukora2  

ドレッシングも何もつけず

たとえば、のど黒の塩焼きや、脂身の甘いもち豚の炭火焼などの

合いの手にいただくと、際立つ美味しさ。

トウがたって、花が咲くと、清楚な十文字の白い姿に

また、心うばわれる。

クレソン

ウチの板前のTは、中ノ俣(ナカノマタと読む)という村の出身。

そこの田んぼで自生しているクレソン。 

クレソン 

一度だけ連れて行ってもらったそこは、まるで昔話そのまま。

かつて馬を飼っていたという土間に入ると、かすかに匂う土と草、

左手には、村の皆や親戚が集まったであろう、囲炉裏がきってある広間、

高い天井には、取り外された自在鍵の跡、

鴨居にはモノクロの祖父母たち・一族の写真が並ぶ。 

そこで今、2人っきりの生活をしている彼の両親の顔は

長年の田畑の世話で陽に焼かれ、深いしわにおおわれている。

私を迎えた日、しわの奥の瞳の穏やかさに、圧倒された。

 

彼らの田んぼは今、新幹線の支柱工事で水の危機にさらされている。

そこで自生しているクレソンを、
たびたびTは運んで来る。
    それは、中ノ股の、風と水の味がする。

 

クレソンとカッテージチーズのそばつゆあえ

Kuresonn

いたずらに和風にしたのではなく、目からウロコの美味しさ。

生では食べないうちの子たちも、モリモリ食す。

雪下にんじん

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キャロット・ラペ

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おろしてビネグレットソースあえ

レーズンはレモンでふっくらともどす。

 

ポタージエ

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あえてブイヨンでなく、水のみで煮る、

自然の甘みを感じられるように。

かぶ

生でかじると、やさしい甘さ。

小さいのに、しっかり蕪の味と香り。

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スープ

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冷やしたものに、生クリームをそえて。

乳脂肪がかたまって、舌触りが気になるので

あえて、牛乳でのばして。

 
 

ふりかけ

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ほろ苦さは残したいので、甘さは加えず。

滋味あふれる味わいになりました。

農家直送野菜献立レシピブログ スタート!

春から香嶽楼でお出しする農家直送野菜献立レシピをご紹介するブログです。
はてさて、どんなブログになることやら。

どうぞお楽しみに!

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