明けましておめでとうございます。
2020年初めての投稿が本日になってしまいました。
雪不足の中、それでもゲレンデはオープンし、
色々な情報を提供しながら、お客様を送り出す慌ただしさの中、
「ブログ拝見しています」との懐かしい方からのメールに背中を押され
こうして自分と向き合い、言葉にしていく気持ちになりました。
2019年は私にとって“よい年”ではなかったけれど
学ぶことの沢山ある年でした。
人とのかかわりの怖さを知り、
人の心の奥にひそむ闇、または光、を思い
自身の未熟さを突き付けられ、
それでもまだ歩いていかなくてはいけない遠い道。
知らなかった方がよかったのか
知って生きていくことを尊ぶのか、
自分というものに、正面から向き合うことを選らばざるを得ない、
そんな年でした。
2020年は新しい年ではなく、
2019年から続く年です。
過去から、未来へ、歩き続けていくことに
しっかりと思いを定め、一歩、踏み出します。
本年もどうぞよろしくお願いします。
新しいアヴォカドの芽と共に。
2020年1月7日 赤倉にて
ワタクシ事ですが、
入院してきました、2週間ほど。
いや、そのこと自体は結果論で、無事退院して元気ですのでご安心ください♪
入院中、なんだか入れ替わり立ち代り、同室の方が替わり
思いがけずに多くの方とお話ができて、楽しかったのですが
考えさせらることが沢山ありました。
中でも、温泉のこと。
ウチが温泉旅館だというと、
看護士さん含め、皆様口をそろえて
「いいですね~~、行きたいなぁ、温泉。随分行ってないな――」
と、おっしゃる。
いつから日本人にとって、温泉って遠いものになってしまったのだろう。
温泉って、一番身近な娯楽だったはずではないのかしら。
いつも女将会で話すのは、
「地泉地消」、地元の方に、地元の温泉を使っていただきたい、
妙高をご存じない方に、この地の魅力を感じて楽しんでいただきたい、
という想いです。
昨今、予約はインターネットが主流になってきました。
でも、希望・条件を入れて出てきた宿から選ぶ、
というのに、ちょっと待った、をかけたい。
いいな、行きたいな、と思う宿があったら
まず、電話をして、ご自身の思っていることを
お話ししてみてはいかがでしょう。
ネットに出すと不都合があるけど(部屋数や、日程などの関係から)
きっと、宿の方は一生懸命聞いて、
なるべくご希望に沿うように、相談に乗ってくれるはず。
少なくとも、新潟県の女将さんたちは、みんな懐が深いです。
一人旅だけど、とか、食事の量のことだとか、
お部屋とお風呂の距離のことだか、
チェックインの時間や、周りの観光施設の状況、ご予算まで、
もしかしたら、ネットでははじかれてしまう宿でも、大丈夫かもしれませんよ。
そして、そのお宿がダメでも、他のお宿を紹介してくれるかもしれません。
まずはお声をかけてみてはいかがでしょう。
どうぞ、多くの皆様が、日本の誇る温泉を、
新潟の心優しいお宿を、もっともっとお楽しみいただけますよう
積もってきた雪を眺めながら、想うワタシ・デ・アール。
台風以来、温度が下がり気味だった温泉の
今日は大掃除を行っております。
温泉枡からウチの浴槽に入るまでの温泉管は
くねくね曲がり、アップダウンもあることから
かなり湯花が詰まってしまい、動脈硬化を発症。
さあ、大変!と、プロの方にお願いし
大々的にお掃除です。
シャチョーも一応参加中。
外から覗きに行ったワタシは
足元に可愛いカラマツの松ぼっくりを発見。
あちこちに散らばる実を拾っていると、
「キノコでも取ってるんかーー」と職人さん。
全く、ワタシが何かしてると、食べることだと思われる。
戻ってみれば、板場からは何やら妙な匂いが漂う。
板前がこそこそと何かしてるのを
背後から近寄り、覗いてみれば、
げげげ、
そ、それは
熊の肉!!
秋も深まり、冬目前。
今日も忙しい香嶽楼・で・アール。