東京からのS木クンの香嶽楼歴は、長い。
生まれる前からである。
ご両親が香嶽楼で出会い、ご結婚され、
そして、生まれたのが彼である。
子供の頃は親御さんに連れられ、
成長するにつれ、友人たちと来る方が多くなり
なんだか可愛い女の子と来るようになったら
今回、なんと、ちびっちゃいのがいるではないか。
コロナ禍の中での出産で、あまりお披露目はしなかった、
とは、本人の弁だが、
香嶽楼内は興奮の嵐で
知らない知らない知らない知らない知らない、と大騒ぎ。
そんなワレラを尻目に、当のチビビは
にっこにこの笑顔で愛想を振りまき
ハンモックでご満悦の様子。
大きい手が握りしめる華奢な手が
いつか、小さく可愛い手をそっと包んで
ウチに帰って来てくれる、
そんな優しい風景が、いつまでも、
そして誰の人生にも起こり、続くようにと
赤倉のハハは願うの・デ・アール。