新潟 妙高高原 赤倉温泉 源泉掛け流し 香嶽楼

若女将のアボカド通信

大根の花の下には

毎年この時季、軽トラに乗って、板前たちが出かけていく先は

上越にあるTさんの畑。

取り残して越冬させた野菜を収穫に行くのだ。

この白く可憐な花の先についている大根は

見かけはとても悪いけれど、

皮を厚く剥き、生で食べると、ぎょっとするほど、甘い。

 

ほうれん草は外側の黄色くなった葉を取って、

さっと湯がくと、まるでお砂糖をまぶしたように、甘い。

これらはきっと、食べたことのない人には

想像が出来ないくらいの、ものすごい甘さなのだ。

 

これは、凍えた土の中で凍死しまいと、自ら糖分をだし、

身を守った野菜が持つ、たくましい自然の甘さ、

生きていこうとする野菜の、したたかなほどの力強さを感じる甘さなのです。

 

新しい春をむかえ、大地の息吹きを感じ、

今日も元気に、丁寧に。

 

 

 

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