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若女将のアボカド通信

アーカイブ:2024年7月21日

蜩・ひぐらし

赤倉で、夏一番手に聞こえる蝉の声は、ヒグラシ。

多分他の土地では夏の終わりになると鳴きだす蝉だと思う。

最初は

「え、夏、終わり?!?」、とびっくりしたけれど

今では慣れたもので、

「おぉ、夏が始まるなぁ」と思うようになった。

 

遠い昔、小学生の頃の夏、

濡れた髪と、心地よい疲れに身体を揺られながら

かすかに残る塩素の香りを纏い、友人たちと歩くプール帰り、

カナカナカナと鳴く蝉の声に

夏休みの終わりを感じていた。

 

真っ黒に日焼けして、ゴボウみたいな足をした少女たちが

ゆらりゆらりと歩く城下町の情景を

ヒグラシが思い出させてくれる夕暮れ時です。

 

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