木を見上げてほくそ笑む。
足元を見降ろし、ほくそ笑む。
そう、栗の花の季節です。
隣のS男ちゃんちの栗の木は
毎年たっくさんの栗をウチにもたらしてくれたのだが、
随分前から枝が大きくウチに張り出し
確かに雪の季節は、除雪が大変であった。
それを気に病んだS男ちゃんが、
「切る」と言い出し、びっくり仰天したのだけれど
実はウチ側の枝をはらう、と聞き、ほっとしたのもつかの間、
ばっさばっさと切られたので、今年からの栗の恵みは諦めていた。
が、しかーし!
ここにきて、沢山の花が落ちてきた。
花が落ちる、
と、いうことは、
実も落ちる、ということであるのだ!
秋の収穫時を思い、
捕らぬ狸の皮算用。
ニマニマとほくそ笑みながら、
門を行ったり来たりする、ワタシ・デ・アール。