この度、妙高おかみの会では
新潟県議会議員八木きよみさんのお招きにより
関山神社の宝蔵院御膳を頂く会に参加させて頂きました。
宝蔵院御膳とは、
江戸時代・関山宝蔵院が一帯を領地としていた頃、
祭りや行事の際に宝蔵院から地元の領民に供されたり、
領民が持ち寄ったりした料理を宝蔵院日誌を元に再現した精進料理です。
今回の御膳は、関山神社の火祭りに合わせたお献立で
赤飯、竹の子汁、笹寿司など、華やかなお膳です。
手の込んだお料理なので、これを旅館で再現できるかというと
かなり難しいのではないかと思いますが
旬のものを使う、
地のものを使う、
化学調味料を使わない、
という3つの基本を守っての調理、ということであれば
私たちにもできることがあるんじゃない、との言葉に
大きく頷いた女将会の面々。
勉強するって楽しいね、と
美味しい会を堪能させていただきました。
いつか皆様にご披露できるお献立ができるかもしれません。
どうぞご期待くださいませ。
昨日今日と関山神社の火祭りが行われた。
3年ぶりの開催とあって、地元っ子は大いに盛り上げっているし、
里帰りして久しぶりの祭りを実家で楽しむ若者たちが
懐かしい我が家で、家族や友人たちと楽しく過ごしているようで
「温泉入れて下さーい」の声にこたえるこちらの声も弾む。
そして、なんといってもこの日のご馳走は
笹寿司。
たまたま帰省中のブタムスメと、その友人Yめのちゃんの会話を盗み聞き
彼女のお家で笹寿司を作る、と知る。
ほしいほしいほしいほしいほしい
たべたいたべたいたべたいたべたい
と、脇でわめくハハの願いを聞き入れて
わざわざ持ってきてくれたYめのちゃん、
作ってくださったお母さん、
運転してきてくれたK井さん、
村山美枝子、心より感謝しております。
こんな風に世代と、家族と、ご近所さんをつなぐ
「お祭り」って、とても大切なんだ、と
あらためて神様のご意向を思い知ります。
ニッポンは美しい。
「賄い」と、書いて、「まかない」。
料理人が自分たちの食事のために、ありあわせの材料で作る料理。
が、実際は
働く者にとって、もっともやる気を起こさせるものでもある。
ウチのまかないは、美味しい。
K代ばぁや、O野ちゃんや、はたまた板前たちが
一緒に働く仲間や、自分たちのために作るんだもの。
あちらこちらから頂く、おすそ分けや
自身で作る旬の野菜。
食べさせたい想い、愛情、
天候や体調を考えながら作る献立。
そんなものたちが詰まっているんだから
美味しいに決まってる。
今日も朝から、
お昼ご飯はなぁに~、の声が聞こえる。
そおーっと、お皿を一枚余分に出すワタシの目論見は
「人数分しかないです!」の声に
無情にも却下される。
香嶽楼の賄いは、村一番、美味しい。
飯綱高原を、長野へ抜ける信越五岳道。
両側にはりんご畑が広がっているのだが
昨今、葡萄畑が増えてきた。
今は農家にとって大忙しの季節らしく
多くの方が作業にいそしんでいる
(何をしているかは皆目見当がつかない)。
掌の半分くらいの葡萄の赤ちゃんが
葡萄棚の下で、すくすくと育っている。
幼稚園の子供たちのように片寄せあって
足らない舌で、おしゃべりしているみたい。
ペチャクチャペチャクチャペチャクチャ
お母さんの話かな、
お友達の話かな、
今日のおやつの話かな。
秋になって大粒の堂々たる葡萄になって
この畑を巣立っていくんだね。
高原の風を受け、陽の光をたっぷり浴びて
元気に元気に育ちますように。
木を見上げてほくそ笑む。
足元を見降ろし、ほくそ笑む。
そう、栗の花の季節です。
隣のS男ちゃんちの栗の木は
毎年たっくさんの栗をウチにもたらしてくれたのだが、
随分前から枝が大きくウチに張り出し
確かに雪の季節は、除雪が大変であった。
それを気に病んだS男ちゃんが、
「切る」と言い出し、びっくり仰天したのだけれど
実はウチ側の枝をはらう、と聞き、ほっとしたのもつかの間、
ばっさばっさと切られたので、今年からの栗の恵みは諦めていた。
が、しかーし!
ここにきて、沢山の花が落ちてきた。
花が落ちる、
と、いうことは、
実も落ちる、ということであるのだ!
秋の収穫時を思い、
捕らぬ狸の皮算用。
ニマニマとほくそ笑みながら、
門を行ったり来たりする、ワタシ・デ・アール。