ここ続いて、地元・上越地区をにぎわせている話題に
”国内最大級”がある。
昨年”国内最大級”の売り場面積の無印良品オープンに続き、
今回オープンは
これが食べたい、あれも食べたいと
オープン告知の新聞広告に載っている
ハンバーガーやフライドポテトを眺めていたら
ふと、思いだしたことがある。
小学生の頃から、長い休みになるといつも
調布にある従妹の家に滞在して、遊ばせてもらっていた。
旅館の繁忙期に休みを迎え、遊んでもらえない子供に対する
今思えば、親たちの配慮だったのか。
その頃の調布駅は、駅前通りもスーパーが一軒だけの
京王線沿いの、よくあるのどかな小さな駅だった。
新宿のデパートや、よみうりランドへのお出かけも楽しかったけれど
なにより楽しみだったのは、駅前にあるお店での
ハンバーガー、フライドチキン、そして、ミルクシェイク。
今ある大きなチェーン店ではなく、
そこでしか見たことのない店名とロゴだった気がするが
そこは定かではない。
生まれて初めて食べたそれらが、夢のように美味しかった事、
店内に入る前から漂う、今まで嗅いだことのない匂い、
カウンターで、オーダーしたものを待つワクワク感、
店内にたたずむ小さな小学生の瞳は、どんなにキラキラしていた事だろうか。
暗いニュースや、痛ましい事故、マスコミの情報頼りで
新しい物事に興味を持つことさえ、忘れてしまっていた日々。
あの時の、キラキラした瞳をもう一度
取り戻すことはきっとできる、今日からでも。
おかっぱ頭の小さな私が、背中をそっと押した。