人にはそれぞれ性癖がある。
ワタシの場合、それは
ほじくり出す、という行為。
蟹の身や、胡桃の実を
素早く、且つ、美しく、ほじくり出すことに
無上の喜びを感じるのである。
蟹が出そうな宴席では、
ワタシの近くの席は奪い合いとなる。
蟹の身をほじるワタシの目は喜びに満ち溢れ、
その蟹がどこの席に行こうが、誰の口に入ろうが、
頓着もしないで、もくもくと身をほじくり出す。
(でも、ビールや酒はなぜか減っていく)
そんなワタシのもとに、本日、禁断のものが届いてしまった。
そう、大鹿村はM月家庭先の
胡桃!
いやーーん、こんなに~~~、
と言いつつ、すでに手にはマイナスドライバー。
幼いころから炬燵で祖父母の横に座り、
やはり黙々と胡桃をむいていた記憶がよみがえる。
その時から、お供はマイナスドライバーだった。
一粒のかけらも出さず、剥き上げた時の達成感は
きっと、誰にもわからないだろーなぁー。
お客様のハッピーアワーのビール用にとっておんだよ!
という、シャチョーの声は、私の耳には
届かないの・デ・アール。