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若女将のアボカド通信

アーカイブ:2018年6月16日

嬉しい雨の日

皆様は、覚えておられるだろうか、

4年前のあの事故を。

 

次の年は、無事卵を産んでくれた

ウチのかわいいモーリーも

よほどシャチョーの愚行にあきれたか

とうとう、翌年には帰ってこなくなってしまいました。

 

一昨年、昨年と、梅雨の時季ずっと従業員の冷たい視線を浴びながら

言葉にはしないが、無念の思いを抱えてきたシャチョーが

この3日というもの、

スキップしながらフロントにやってくる。

 

そう、

モーリーの声が、池から高らかに聞こえ出したのだ。

 

未だ姿は見えないが、ころころと心地よく響く高い声は

確かにモーリーのもの。

 

いつもはなんだか鬱々とする雨の日も

嬉しい嬉しい雨の日になった、香嶽楼の週末なの・デ・アール。

 

あれからウチの食卓に、虹鱒が乗ることは、

ない。

 

 

 

 

 

 

 

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