おみやげ番長の奥さん、Mりちゃんから
ほんのりと桜色の和箱。
思いがけず、ずっしりとした持ち加減は
京都『鼓月』の花すだれ。
ううむ、と唸らせるのは
丁寧で、優しい結び。
こーゆーとこよね、京都って、
と、ひとりごつ。
開くと、ふうわりと桜が香る、
ふるふるの葛に、あっさりとしたこし餡。
外は雪景色。
でも、春は確かに、そこまで来ている。