「これは是非ミエコちゃんに」と、いう、
ありがた~いお言葉と共にやってきたのは
結び紐も涼やかな、“銀座たちばな”。
なにやら持ちかさみする包みを開ければ
かりんとう、の文字もたおやかな朱い缶。
早速、いただきましょう、と出したかりんとうは
艶々と、衣ひかるお美人さん。
今まで食べていたかりんとうは、黒々とした無骨な奴だったのに
こちらはなんだか、白い丸襟のブラウスに、紺のプリーツスカートの娘さん。
軽い揚げ心地についつい手が出る。
ぽりぽりぽりぽりぽりぽり
あぁ、知らなかった、かりんとうの奥義、
持つ手を汚さぬかりんとう。
K子さん、Tいちくん、
ご馳走様でした、
楽しく、美味しく頂く一日の始まりに
幸せを感じるワタシ・デ・アール。
ぽりぽりぽりぽりぽり