ウチでお出ししている前菜に
ちょこんとのっかっている赤いまあるいのは
自家製のドライトマトです。
これは、大鹿村の望月さんの畑から
2日に一回やってくる、中玉トマトを
バリ島の塩をふって、乾燥させたもの。
これが、旨い!
皆さん、何気なくお口に入れて、
一様にビックリしたお顔をなさる、
それほどに、強い甘みと、凝縮された旨みがつまっている。
大鹿村はここから20分、近いのに、全く違う土壌と気候、
照りつける太陽が、トマトの甘みを強くする。
2つも持てば、手のひらいっぱいになる中玉トマトを
真っ赤になるまで完熟させて、汗をたふたふ流しながら
大きな笊でもってきてくれる、望月さんは
首から腕から日に焼けて真っ黒だ。
今日も、やって来たトマトは、
太陽と、大地と、望月さんの愛情で
ぴっかぴかに輝いている。