吐く息が白い早朝、
山は真っ白に雪化粧。
ほやほやと立ち上がる湯気をたどれば、
そう、
赤倉名物「縄流し」。
温泉の湯花でふさがれるパイプの掃除をして
お湯のとおりを良くし、湯量を確保する大切なお仕事。
これから雪に覆われると、簡単には出来なくなる作業ゆえ
縄を持つ手も真剣そのもの。
かくして香嶽楼の“源泉かけ流し”は守られているのです。
暖かい温泉につかりながら、どうぞ彼らのかじかむ手を
少しでも想っていただければ嬉しいです。
それにしても、
冒頭の写真に写りこむ、電線の多さと醜さ、
何とかならないものでしょうか。
この世から電線と電柱が消えれば、
ニッポンの風景は、一段と美しくなることでしょう。
そのためにも、世界で一番、は大切なことだと思う本日・de・アール。