昨日までとはうって変わって、暖かい陽射し、
今日は香嶽楼・野沢菜洗いの日。
昨日O野ちゃんが届けてくれた野沢菜は
どっしりして大きい株の色男。
夕方Kちゃんに塩をしてもらった野沢菜は、くったり洗いやすくなっています。
今までは温泉で洗っていたのですが、
去年ちょっとしたアクシデントから、山水で洗ったところ
これが全く具合がよろしい。
先日からの霜にあたり、‘のり’があり、見るからに美味しそうな菜っ葉を
優しく、丁寧に洗っていきます。
ざぶざぶ
ぺちゃくちゃ
ざぶざぶ
ぺちゃくちゃ
かくして無事終了。
明日の朝、kちゃんが様子を見て、OKが出たら今年の野沢菜漬けはおしまいです。
皆様のお口に入るまで、ゆっくり、じっくり、美味しくなっていくでしょう。
どうぞ、お楽しみにしていてください。
大きな地震、多くの皆様にご心配をおかけいたしました。
おかげ様でコップひとつ割れず、被害はまったくありませんでした。
他の地域ではお怪我をなさった方、
避難をなさっている方がいらっしゃるようです。
心よりお見舞いと、少しでも早い復旧をお祈りしております。
本日、香嶽楼の冬のイベント、
「阿部一座・津軽三味線の夕べ」は、変更なく開催されます。
どうぞ本格的な冬を迎える前のひと時に
楽しい時間をお過ごしいただければと思います。
吐く息が白い早朝、
山は真っ白に雪化粧。
ほやほやと立ち上がる湯気をたどれば、
そう、
赤倉名物「縄流し」。
温泉の湯花でふさがれるパイプの掃除をして
お湯のとおりを良くし、湯量を確保する大切なお仕事。
これから雪に覆われると、簡単には出来なくなる作業ゆえ
縄を持つ手も真剣そのもの。
かくして香嶽楼の“源泉かけ流し”は守られているのです。
暖かい温泉につかりながら、どうぞ彼らのかじかむ手を
少しでも想っていただければ嬉しいです。
それにしても、
冒頭の写真に写りこむ、電線の多さと醜さ、
何とかならないものでしょうか。
この世から電線と電柱が消えれば、
ニッポンの風景は、一段と美しくなることでしょう。
そのためにも、世界で一番、は大切なことだと思う本日・de・アール。
夏の頃から、丸々とした生姜を見ると買い求め
いろんな方法で試してみたけれど
ここに会心の作、登場です。
そう、
大好物の紅しょうが。
お手軽なレシピもあったけれど
やっぱり、手と、時間をかけて
丁寧に作ったものは、生業が違います。
しゃっき、とした辛味の底に
梅と生姜の旨みが見え隠れする
とびきり美味しい紅しょうがが出来ました。
夏の日、
「わか~、雨降りますよ~」と板場から呼ぶ声に
笊を持って走りまわり
「この梅酢、使っていいんですかぁ」の声に
顔色変えて瓶を奪いかえし
漬けてからは毎日にまにまと眺めては
「食べないでよっ」と一喝したかいがありました。
今日の従業員ランチは稲荷寿司、
ワタシのお皿にはたっぷりの紅しょうが、
これを幸せと呼ばずなんとしょう。