〈其の壱〉
小さい頃過ごしたのは小さな城下町で
2本の川と、お堀を中心に
碁盤の目のようになっている、雁木のある町だった。
ひとつ辻向こうには大きな料亭があり
そこの名物料理は、鰻だった。
明るさの残る夏の夕方、学校からの帰り道の小さな辻は
鰻を焼くいい匂いがいつも漂っていた。
たまにウチの裏の川に、逃げ出したか、流されたか、
鰻が泳いでいる事もあったりして
近所の仲間と橋の欄干から
身を乗り出して眺めていた。
板前のT中は、そこに21年勤務して
それから縁があり、ウチにきた。
もちろん鰻はお手の物である。
(其の壱)
ウチの露天風呂の脇にある
山椒の木が、今年はやけにたっぷり美しい実をつけた。
で、
1 + 1
その答えは
『鰻丼』。
国産の鰻を香ばしく焼き上げて、
通常のお食事に追加していただけます。
一人前 2,000円
ご予約の際、お申し付け下さいませ。
ご昼食にもお召し上がりいただけまして
鰻ご膳は4500円でございます。
温泉 de 鰻、
モチロン、温泉入浴付きです。
ご予約は
0255(87)2036まで。
ただし、売り切れ御免の季節もの、
8月いっぱいの限定プランです、
どうぞ逃さぬようご賞味下さい。