わたしは真っ赤なりんごですぅ~、と
歌でも歌わないとできない作業。
そう、
それは50を超えるりんごの皮剥き。
板前さんたちの作業の邪魔にならぬよう
お昼休みに入ってから、厨房で一人、
もくもくと皮を剥く。
親指がつり、両手がしわしわになる頃、やっと終了。
あとは、煮るだけ。
ここからはスピード作業。
「オイシクシテ・オイシクシテ」
「モットオサトウ・モットオサトウ」
「シナモンイレテ・シナモンイレテ」
りんごたちの声に耳を澄ませ、
美味しい仕上がりまで、あと一息。
館内に広がる、甘酸っぱい香りも
美味しさのうち。
召し上がる方の笑顔を想いつつ
ジャムを煮るのは、本当に楽しい。
秋の雨降り、ジャム作りにはうってつけの一日です。