朝、飛び起き、窓を開ける。
あぁ、
晴れた。
朝7時半、
玄関脇のスキー小屋の前で
がやがやと声がしだした。
冬囲いの下で、色付いている紅を見ながら近づけば
目に飛び込んできたのは、
勢いよくほとばしる山水と、その水に洗われた
野沢菜。
そう、今日は一年の大仕事、野沢菜漬けの日。
一週間前から天気予報を気にしつつ、
雪でも、雨でも、この日と決めた日に洗って漬ける。
昨日までの天気とうって変わり、
風も無く、寒さもあんまり厳しくない。
さっき、ちらついていた雪もやみ
思いがけずの野沢菜日和。
山水もぬるく、手も痛くない。
丁重に、丁重に洗います。
今年の野沢菜は、霜にあい、雪に降られ
折れているところもあるけれど、太く柔らかそうな上物です。
食べられるようになるまで、少しお待ちを、
1週間もすれば浅漬けが食べられます。
どうぞ、皆様、
お楽しみに!