たべたいなたべたいなたべたいな、
と、
願っていたら、
叶った。
菊家の、
上生菓子、
と
もちろん!
水羊羹 ♪
古い友人のO谷が、うちに遊びにやって来てのお土産に
青山の菊屋まで、わざわざ行ってきてくれた。
昔、この裏に事務所があり、
この季節、毎日まいにち前を通っては
にこにこ買い求めていたお菓子。
久しぶりに会った彼は、やせっぽちだった昔の面影はなく
がっしり、逞しい男になっていたけれど、
くるくるとよく動く、愛嬌のある瞳はそのままで
未来を語る言葉と、ご両親を慈しむ素振りに
すっかり嬉しくなった、今日のわたし・デ・アール。