山賊の季節、再び
2013年04月27日 更新
板前の脇に、きったない箱が置かれているときは
さささ、と、近寄り、
ふたを開けてみる。
そこには
うど、こしあぶら、たらの芽、
姫竹の顔ものぞいている。
も一つの箱を開ければ
むぅっと
山の香りが立ちのぼる。
あぁ、
朝からいなかったのは、このせいね。
春がくると、ウチは山賊の隠家になる。
ご用心、ごようじん、
ふきのとうの酢の物や
こしあぶらの胡桃和え、
うどの粕煮、
たらの芽の天麩羅に、舌鼓を打ったあなた、
山賊の仲間入りですぜぃ。
今度は長靴・軍手を持ってきてくださいよ!