自分の時のこと、ちっとも思いだせない大学受験。
勉強していたのか、ほかの事を考えていたのか、
ともかくも机に向っていた気がする。
春は、あたらしい年度に心躍らせ
夏は、暑さと情熱に頬を火照らせ
秋は、過ごしやすくなった夜長を楽しみ
そして、冬、
きっと、日増しに大きくなる不安と戦っていることでしょう。
この毎日は、きっと実るから、
大丈夫、どきどきしてきたら思い出して、
小さい手で握った太い鉛筆、、
何冊ものノート、
明け方の静寂と、解けた問題集の書きこみ。
どんな未来を選んでも、
大丈夫、道は後ろについているから。
試験がすんだら、なにか、美味しいものを食べに行って
一緒に笑おうね、小さかった君が、いつのまにか大きくなって
私の背を追い抜いてしまったことを。