「山の上で食べるタマネギは、そりゃーうまいんだよ」
は?
「スキー担いでさ、雪山登るだろ」、
なんで?
「新雪、滑るためさぁ」、
はぁー、
「でな、ナップサックにビールとタマネギ入れてくんだよ」、
おにぎりとかは?
「いや、たかが2時間くらいだからさ、それは要らないんだよ」
んで?
「うえ、のぼった時にさ、食うタマネギがさ、もんのすごく旨いんだよ」
うまいって、生のタマネギ齧るの?
「そう、生。」
辛くないの?
「甘いんだよ、焼き芋みたいにほくほくしてさ」、
!!!
へえーーーーー!?!!
昨夜、第二の家族、お隣のSおチャンが来てのお話です。
赤倉では有名なスキーヤーの彼は、若い頃、忙しい合間を縫っては
新雪を滑ることを無上の喜びとする仲間達と、こんな楽しみ方をしていたそうです。
先輩から代々伝わるタマネギ齧り、最初はおそるおそる口にしたそうですが
その美味しさに感動さえ覚えたといいます。
今は昔、40年も前のお話ですが
晴れわたった青空の下、編み上げブーツとカンダハーのスキーで
雪煙あげながら、滑降していく彼らの姿が目にうかびます。
そういえば、リフトの下を滑っていく姿に憧れたなぁ~、
久しぶりに、ゲレンデに出たくなりました。
どなたか、
ワタシヲスキーニツレテッテ。