何する人ぞ、
栗むく人ぞ。
山のような栗と格闘早や5時間、
未だザルの底は見えず。
左手人差し指にはタコができ、
さて、このタコを何と呼ぼう、
やはり“クリダコ”かしらんと、麻痺状態の頭で考える。
フロント前の火鉢どころで剥いていれば
通りかかる方々の手が伸びるのを必死に防ぎ
フロント内で剥いていれば
ちらかる栗の残骸に冷たい目を注がれ
厨房内にいたっては
板前・仲居に「まーだやってんすか~」と嘲笑され
それでもめげずに剥き続けるのは
言わずもがなの秋の香嶽楼名物、
「マロンシャンテリー♪」のため。
美味し~いのができたらお披露目しますので請う御期待。